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嬉しい限り! 日本で引退した外国人スーパースター6人。世界レベルを披露してくれた偉大な男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:パトリック・エムボマ(元カメルーン代表)

パトリック・エムボマ
【写真:Getty Images】

生年月日:1970年11月15日(54歳)
最終在籍クラブ:ヴィッセル神戸

 元カメルーン代表FWパトリック・エムボマも、キャリアの最後の舞台に日本を選んだ外国人選手の1人である。現役時代にはワールドカップ(W杯)に2度、オーバーエイジとしてオリンピック(五輪)に1度出場。類まれな得点への嗅覚を駆使して得点を量産した点取り屋だ。

 そんなエムボマは2度にわたってJリーグに参戦するという珍しい経歴をもっている。

 フランスのスタード・ドゥレストでキャリアをスタートさせた同選手は、パリ・サンジェルマン(PSG)への完全移籍や同クラブからの期限付き移籍を経て、1997年に日本のガンバ大阪へ活躍の場を移すことを決断した。

 同クラブではリーグデビュー戦となったベルマーレ平塚(現在の湘南ベルマーレ)戦で初ゴールを記録するなど加入後すぐに存在感を発揮。最終的に公式戦38試合で33ゴールを奪うなど驚異的な決定力を見せた。

 その後、エムボマは1998年に日本を離れ、イタリアのカリアリに完全移籍する。さらにパルマやサンダーランドに移籍するなど欧州の舞台でプレーを続けたが、2003年にはJリーグ復帰を果たし、以降は東京ヴェルディとヴィッセル神戸でプレーした。

 2度目のJリーグでは東京Vでも、神戸でも度重なる怪我の影響に苦しむことに。G大阪時代ほどの輝きは最後まで見せられず、2005年5月に日本で現役引退している。

 引退後もエムボマと日本サッカー界の関係は続いており、2010年には、W杯(2022年大会)の日本開催を目指す「招致アンバサダー」に就任。先頭に立って日本開催の意義を世界にアピールする役割を担った。

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