19位:カターレ富山
戦力評価:D
2024順位:3位(J3)
監督:小田切道治
カターレ富山は昨シーズン、J3で3位となり、昇格プレーオフの末に11年ぶりのJ2復帰を果たした。J2での戦いに備えて戦力を強化したものの、大幅なパワーアップとは言い難い。
まず、左サイドバックながら昨シーズンのJ3で8得点6アシストを記録した安光将作がRB大宮アルディージャに移籍。その穴埋めにアスルクラロ沼津から濱託巳、湘南ベルマーレから吉田新を迎えたが、前任者の穴を埋めるのは容易ではない。
センターバックは神山京右、新戦力の酒井崇一の2人が軸で、攻撃の起点になる縦パスも出せる最終ラインだ。さらに、2019年から富山のディフェンスラインを支えてきた今瀬淳也の経験値もJ2を戦う上で心強い。
前線では3年間10番を背負ったマテウス・レイリアがヴァンフォーレ甲府へ移籍。愛媛FCから加入した松田力が背番号10を引き継ぎ、攻撃の新たな軸として期待される。
そのほか、昨シーズン後半戦にテゲバジャーロ宮崎で14試合8得点の活躍をした武颯が5年ぶりに復帰した。また、昇格プレーオフ決勝で2得点を挙げた碓井聖生にも期待が集まる。
ただし、昨シーズン9得点でチーム得点王だった吉平翼が開幕直前に負傷したことは大きな痛手だ。
中盤は昨季がベース。末木裕也のパートナーに植田啓太や竹中元汰が加わり、層が厚くなった。
流通経済大柏高等学校から加入した高卒ルーキーの亀田歩夢のような期待の新戦力もいて、躍進への期待もあるが、J2で実績があるメンバーは多くない。