18位:ロアッソ熊本
戦力評価:D
2024順位:12位
監督:大木武
ロアッソ熊本は2024シーズンのJ2で12位になった。だが、主力が引き抜かれ、新戦力の多くが大卒ルーキーであることを考えると、残留が目標のシーズンになりそうだ。
まずはGKのポジションで、田代琉我がアルビレックス新潟に移籍した。代わりにアスルクラロ沼津から武者大夢を獲得したものの、開幕からゴールを守るのは昨シーズン控えだった39歳の佐藤優也であり、絶対的な守護神が定まっていない様子だ。
DFでは、江崎巧朗がジュビロ磐田に移籍。守備だけでなく、攻撃の起点としても存在感が大きかっただけに、戦力ダウンは間違いない。東京ヴェルディから袴田裕太郎を期限付き移籍で獲得したが、穴埋めは簡単ではないはずだ。
中盤は育成組織出身で熊本一筋のキャリアを続ける29歳の上村周平をアンカーに置き、豊田歩や松岡瑠夢、三島頌平がインサイドハーフとして支える。トップ下では大卒ルーキーの渡邉怜歩が即戦力として期待される。
昨シーズン10得点3アシストの石川大地がジェフユナイテッド千葉に移籍した前線には、福島ユナイテッドFCで昨シーズン16得点6アシストの活躍をした塩浜遼が加入した。また、大卒ルーキーの半代将都は開幕からレギュラーを務めており、すでに得点も記録しているだけに注目だ。さらに17歳の神代慶人など若手の才能も控えている。
若手を育てる手腕に定評のある大木武監督のもと、新たな選手の台頭に期待したいシーズンだ。