15位:レノファ山口FC
戦力評価:C
2024順位:11位
監督:志垣良
レノファ山口FCは2024シーズンのJ2で11位となったが、この冬に主力選手を引き抜かれたこともあって、戦力ダウンした印象は否めない。
昨シーズンのリーグ戦で8アシストを記録した新保海鈴を筆頭に、前貴之、若月大和が移籍し、守護神の関憲太郎も引退するなど、大きな変化を余儀なくされた。
GKにはオランダのローダから34歳のニック・マルスマンが加入。安定感のあるセーブと正確なフィードが持ち味で、日本への適応さえ問題なければ大きな戦力となるだろう。
最終ラインは、昨シーズン途中加入でレギュラーに定着した下堂竜聖を軸に、身長190cmの松田佳大、身体能力が売りの喜岡佳太を獲得。昨シーズンの山口はチームの平均身長がリーグで最も低く、セットプレーでの失点も多かったため、空中戦の強化を明確に意識した補強を行った。
新保の後釜には、FC東京から岡庭愁人が期限付き移籍で加入。昨シーズンはジェフユナイテッド千葉でリーグ戦30試合で起用されていただけに期待は大きい。右サイドにはハードワークを持ち味とする亀川諒史が加入した。
中盤は成岡輝瑠が完全移籍で加入し、甲府から加入の三沢直人とボランチを組むことになりそうだ。
前線は、新加入の有田稜に期待が集まる。昨シーズンはモンテディオ山形と鹿児島ユナイテッドFCでプレーし2得点どまりだったが、2022年はJ3で17得点を記録しているFWだ。負傷で長期離脱中の河野孝汰がパワーアップして復帰すれば、J2上位陣の守備もこじ開けられる戦力がそろうかもしれない。