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　明治安田J2リーグの第2節、ジェフユナイテッド千葉対カターレ富山が行われ、2-0で千葉が勝利した。10シーズンぶりの開幕2連勝を飾った千葉において、この日先制点を決めた石川大地は今季新加入のストライカーである。新天地でエースの座に相応しい選手になるために、石川には意識せざるを得ない選手がいる。（取材・文：石田達也）

「みんなジェフ三唱を待っているよ」

【写真：Getty Images】

「ジェフ！ ジェフ！ ジェフ！」。ゴール後のパフォーマンスであるジェフ三唱が響き渡る。

　J2リーグ第2節、ホーム開幕戦となったカターレ富山との試合。一人の男が勝利への流れを呼び込んだ。石川大地である。

　今シーズンのフクダ電子アリーナでのファーストゴーラーとなった石川は力強く右手を3回突き上げると、エンブレムを2度叩き、自身への熱量をさらに高め気持ちを示した。

「周りの選手に『（サポーターに）煽られているよ、みんなジェフ三唱を待っているよ』と言われ、少し前に（ジェフ三唱の）練習はさせられていたので、それで上手くできました（笑）」

　ロアッソ熊本から完全移籍で加入した石川は、桐蔭横浜大学から2018年にFC岐阜でプロキャリアをスタートさせ、アスルクラロ沼津、ガイナーレ鳥取を経て2023年から熊本に加入し、昨シーズンのリーグ戦では27試合に出場して10得点を記録した。ワンタッチシュートやあらゆる形からゴールを奪う武器を持つFWだ。