「まずは小さな目標から」。今シーズンの中山の目標
「白井選手に対してどのような立ち位置を取るか。試合のなかで模索しながら、という感じでしたけど、ポジションを変えたなかで優位性を作る点については、僕自身の発信でやらせてもらっている。それこそが僕の特徴でもあるし、やりがいにもなっている。その部分でいえば、楽しんでプレーできましたね」
昨シーズンを振り返れば、先述した怪我で離脱した期間を、中山は「稼働率が悪かった」と反省する。復帰を果たした時点で、上位にこそつけていたものの、優勝争いからは後退していた。昌子のもとで下田北斗とともに副キャプテンを務める今シーズンを、中山は「怪我をしない」と目標を掲げて迎えていた。
「チーム全体として優勝を逃したという共通の悔しさがあるなかで、個人的には貢献できなかった。なので、まずは小さな目標から、ですね。結果を求められるというか、結果を望まれるのは当たり前だと思っている。そのなかで勝つためにチームには何が必要か、というのを常に考えるタイプの選手という自覚はあるので、ピッチ上でしっかりとプレーしながら、そのうえで発言力を出せるようにしていきたい」
試合には出場しなかったものの、昨年9月のFIFAワールドカップ(W杯)26アジア最終予選で、中山は町田の所属選手として森保ジャパンに復帰しながら、右膝の怪我の影響もあって10月以降は遠ざかっている。新境地ともいえる左WBで、すでにピッチ上で影響力を発揮しはじめている中山は、心技体を充実させてプレーし続けていく先に再び日の丸を背負う自身の姿もみすえながら、開幕日に28歳になったシーズンを全力で駆け抜けていく。
(取材・文:藤江直人)
【Amazonギフトプレゼントあり】アンケートへのご協力をお願いします
【関連記事】
“Jリーグ通”が本気で考えた! 2025年 J1順位予想1〜10位
優勝候補はどこ!?2025 J1リーグ戦力総合評価ランキング1~10位
【最新順位表】2025明治安田J1リーグ