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Jリーグ 4日前

育成上手!? J1クラブ別アカデミー出身選手の総市場価値ランキング1~10位。最も生え抜き選手の価値が高いのは?

シリーズ:市場価値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

8位:東京ヴェルディ

森田晃樹
【写真:Getty Images】

監督:城福浩
2024リーグ戦成績:6位(14勝14分10敗)
アカデミー出身選手の総市場価値:303万ユーロ(約4.8億円)
最高額選手:森田晃樹(100万ユーロ/約1.6億円)

 J1クラブ現役アカデミー出身選手の総市場価値ランキングで8位に入ったのは、国内随一の育成組織を持つ東京ヴェルディだ。2024年、同クラブのユースチームは高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 関東で見事優勝。“緑の名門”は、クラブの未来を背負って立つ逸材たちを着実に育て上げている。

 現在、東京Vのトップチームには9人のアカデミー出身選手が所属している。彼らの総市場価値は303万ユーロ(約4.8億円)。ディフェンスリーダーの谷口栄斗、センターバックからフォワードまでどこでもこなせるポリバレントプレーヤーの綱島悠斗など、アカデミーで育てた選手たちが主力に成長している。

 生え抜き選手の中でも、キャプテンとしてチームをまとめ上げる森田晃樹の存在感は別格だ。100万ユーロ(約1.6億円)という市場価値は、トップチーム所属のアカデミー出身選手では最高額。2024シーズン、16年ぶりにJ1リーグの舞台へ復帰した東京Vが6位と大躍進を遂げたのは、中盤で確実にボールを収めてチームにリズムと秩序をもたらした森田の功績によるところが大きい。

 前述したように、東京Vユースはプリンスリーグ関東を制覇。「育成」と「タイトル獲得」の両輪がうまく回っていることで、トップチームは輝く有望株の才能を享受するという恩恵を受けられる。

 それも、ただ単にトップチームに上がる“だけ”でなく、谷口や綱島、そして森田のように絶対的な主力になれる逸材を自前で育てられるのは、外部からの戦力補強費を抑えるうえでも利点となる。

 名門の復活には、地道な育成組織の強化が密接にかかわっていた。

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