2位:清水エスパルス
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【写真:Getty Images】
平均獲得勝ち点:1.61
通算対戦成績:64試合/32勝7分25敗/103得点85失点
Jリーグが産声を上げてからまだそれほど年月が過ぎていなかった頃、鹿島アントラーズの前に“天敵”として立ちはだかっていたのが清水エスパルスだ。“オリジナル10”のライバルは、鹿島が苦手とするクラブの2位にランクインしている。
鹿島と清水がJリーグで初めて対戦したのは、1993年5月22日のサントリーシリーズ第3節だった。名古屋グランパスエイト(現:名古屋グランパス)との開幕戦で5-0の大勝を飾った鹿島は、続く横浜フリューゲルス戦も3-2で制して2連勝。意気揚々と清水の本拠地『静岡県草薙総合運動場陸上競技場』に乗り込んだ。
カルロスの先制弾が決まったところまでは順調に事が進んでいたが、その後トニーニョと堀池巧にゴールを許すと1-2で敗戦。開幕2戦連続スタメン出場で絶好調を維持していたジーコがベンチからも外れていたことが、鹿島にとっては痛手だった。
Jリーグ初年度に開幕3連勝を阻止された鹿島は、その後の清水戦でも苦杯をなめる機会が増えていく。1993~2001シーズンの間にはホームで8試合中3勝5敗、アウェイで9試合中4勝5敗といずれも黒星が先行。この頃の戦績が尾を引く格好となり、通算対戦成績は64試合で32勝7分25敗、平均獲得勝ち点は「1.61」と低迷している。
近年に目を移すと、鹿島はホーム&アウェイ共に清水戦を得意としている(2015~2024シーズンはホーム&アウェイいずれも7試合中5勝1分1敗)。ただ、直近の相性の良さを加味しても勝率が50%止まりなのは、それだけJリーグ創生期の戦績が足を引っ張っているということだ。