4位:サガン鳥栖
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【写真:Getty Images】
平均獲得勝ち点:1.62
通算対戦成績:26試合/12勝6分8敗/37得点26失点
他クラブのファンから見ればやや意外に思うかもしれないが、鹿島アントラーズはサガン鳥栖との相性があまり良くない。九州の“プロビンチャ”(イタリア語で「地方クラブ」の意味)は、鹿島が苦手とするクラブの4位にランクインしている。
2012年5月6日の第10節、鹿島と鳥栖はJリーグで初めて相まみえた。本拠地『県立カシマサッカースタジアム』にJ1初挑戦の鳥栖を迎えたものの、結果は0-0。大迫勇也や興梠慎三、柴崎岳、小笠原満男といったタレントを攻撃陣に揃えながらも、鹿島は最後までゴールを奪うことができなかった。
鳥栖との通算対戦成績は、26試合で12勝6分8敗。平均獲得勝ち点は「1.62」に落ち込んでいる。さらに問題なのはアウェイ戦の成績で、鳥栖の本拠地『駅前不動産スタジアム』は鹿島にとって“鬼門”となっている。
直近5シーズンにおける同スタジアムでの戦績は1勝2分2敗。2024年4月20日の第9節では濃野公人のゴールで先制し、さらに鳥栖がPKを失敗したにもかかわらず、その後に守備が崩壊して2-4と完敗を喫した。
鹿島ほどの勝者のDNAを備えたクラブであっても、なぜか白星が遠ざかってしまう場所はどうしても存在してしまう。『駅前不動産スタジアム』は、まさしくそういった説明のつかないスポットになりつつあった。だからこそ、鳥栖が2024シーズンにJ2降格となった事実は、鹿島側からすれば“鬼門”回避につながる朗報でもあった。
タイトル奪還を心から欲する鹿島のファンも、過去の鳥栖戦の苦い記憶を思い出さずに済むことに胸をなでおろしているかもしれない。