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2025シーズンの明治安田J1リーグがついに開幕した。頂点に輝くクラブ、そしてJ2への降格を余儀なくされてしまうクラブは、果たしてどこになるのか。今回は、欧州からJリーグを観戦し続ける“Jリーグ通”のアレックス・シルヴェストリ氏に、移籍市場の動きをくまなく分析した上で、今季のJ1リーグ順位を予想してもらった。(文:アレックス・シルヴェストリ、翻訳:佐藤徳和)
著者プロフィール
トスカーナ州ペッシャの出身。『ピノッキオの冒険』の作者カルロ・コッローディが生を受けた村の近くで生まれ育ち、現在は同州のルッカに在住。Jリーグの黎明期から試合を観ている大の日本サッカー通で、サムライブルーとなでしこジャパンの試合も欠かさない。鹿島アントラーズとカマタマーレ讃岐、そしてユヴェントスのファン。好きな選手は鈴木優磨。キャプテン翼やSLAM DUNKなど、日本のアニメにも詳しい。好きな日本食はオニギリとタコヤキ。
10位予想:浦和レッズ
【写真:Getty Images】
監督:マチェイ・スコルジャ(2年目)
2024リーグ戦成績:13位(12勝12分14敗)
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2025年シーズンの浦和レッズに大きな影響を与えるのは、6月に開催されるFIFAクラブワールドカップ(CWC)だ。この大会は埼玉のクラブにとって収益をもたらすことは間違いないが、一方で、今季もマチェイ・スコルジャ監督が指揮するチームにとって、過密日程が続くことで多くのエネルギーを消耗し、さらには貴重な勝ち点を失うリスクもはらんでいる。
柏レイソルから獲得したブラジル人MFマテウス・サヴィオの加入は間違いなく大きな補強であるが、チーム全体の選手層を見たときに、すべてのコンペティションを戦い抜けるだけの層の厚さや信頼性があるとは言い難い。
現代サッカーでは、過密スケジュールの中で多くの試合をこなすために、もはやスターティングメンバーの優れた11人だけでは不十分であり、最低でも15から16人の主力級の選手が必要とされる。しかし、現時点で浦和レッズには、過密日程を戦い抜くだけの選手層がそろっているとは言えず、高い目標を狙うには課題が残るように思える。