トッテナムの評判を下げた2人の発言
モウリーニョはローマで監督を務めていた2023年5月に記者会見で「キャリアの中で、唯一深い愛情を抱かないクラブはトッテナムだ」と、強烈な言葉を放った。
「コロナ禍によってスタジアムが空席だったことが最大の理由」としつつも「ダニエル・レヴィ会長が多くのものを与えてくれなかったし、決勝戦で勝ってトロフィーを掲げさせてくれなかった(カラバオ・カップ決勝の6日前に解任)からだ」と、古巣への恨み節を語った。
モウリーニョの次に監督を務めたコンテは、ラストマッチとなったプレミアリーグ第28節サウサンプトン戦(3-3)後の記者会見で「辛辣な暴言」を吐いてチームを去っている。
「これがトッテナムの物語だ。20年、このオーナーでやってきて、一度も優勝したことがない。(中略)もしトッテナムが変わりたいと思うなら、今がそのタイミングだからだ。この状況を変えるべき時なのだから、選手たちもこの状況に関わらなければならない。もしこのまま続けたいのであれば何度でも監督を変えればいい。でも、状況は絶対に変えられないだろう。私を信じてくれ」
当時のコンテはプライベートに問題を抱えていた。その影響もあってか、記者の質問に感情的となり、徐々に発言がエスカレートしていったのだが、世界的な監督である彼やモウリーニョが発した言葉の影響力はあまりに大きい。
あくまでも筆者の推測ではあるが「解任した監督たちがトッテナム以外のクラブで成果を残した現実」と「モウリーニョとコンテという影響力のある人物による発言」の2つによって、監督たちからのスパーズに対する評判はかなり下がっている可能性がある。
この仮説を断定することはできないが、そう推測されてもおかしくないだろう。