2位:ジュビロ磐田
戦力評価:A
2024順位:18位(J1)
監督:ジョン・ハッチンソン
2024シーズンのJ1で18位となり、J2へ降格したジュビロ磐田は、横内昭展監督からジョン・ハッチンソン新監督へと指揮官を交代し、新体制で再出発する。
最も大きな変化は、昨シーズン19得点を挙げたエース、ジャーメイン良がサンフレッチェ広島に移籍したことだ。その穴は決して小さくないが、J1で7得点を挙げたマテウス・ペイショットが残留。さらに、昨年夏に期限付き移籍で加入した渡邉りょうが完全移籍に切り替わり、引き続き前線を支える。
ジョルディ・クルークスも実績十分のウインガーであり、名古屋グランパスから期限付き移籍で加わった倍井謙はブレイクの可能性を秘めている。エースを失ったとはいえ、J2屈指の攻撃陣であることは変わらない。
中盤では、山田大記が現役を引退し、平川怜が東京ヴェルディへ完全移籍。一方で、アビスパ福岡から佐藤凌我が加入した。昨シーズンのJ1では2得点にとどまったが、J2で戦った2021シーズンと2022シーズンにはそれぞれ13得点を記録しており、その得点力は証明済み。2列目から攻撃を牽引する存在となりそうだ。
最終ラインでは、鈴木海音が東京ヴェルディに移籍したのは痛手だが、松原后やリカルド・グラッサといった主力が残留。さらに、ロアッソ熊本から江﨑巧朗、柏レイソルから川口尚紀が加わり、守備の層も厚くなった。
総じて各ポジションに実力者がそろい、J1昇格に十分な戦力を確保している磐田。ハッチンソン新監督の戦術がどれだけ早くチームに浸透するかが、1年でのJ1復帰を果たすためのカギとなるだろう。