3位:モンテディオ山形
戦力評価:A
2024順位:4位
監督:渡邉晋
2024シーズンのJ2で4位となり、J1昇格プレーオフ準決勝でファジアーノ岡山に敗れたモンテディオ山形は、昨シーズン以上の戦力をそろえ、J1昇格を目指している。
昨シーズン、山形は中盤戦に16位まで順位を下げる時期があったが、夏の移籍市場で土居聖真が加入すると状況が一変。クラブ記録となる9連勝を達成し、順位を押し上げた。その土居をはじめ、イサカ・ゼイン、ディサロ・燦・シルヴァーノ、髙江麗央といった主力が残留したことは大きい。
昨シーズン、J2で4番目に少ない36失点という堅守を誇った最終ラインは、大きな変化はなく、安定感を維持。センターバックには城和隼颯、熊本雄太、安部崇士と実力者がそろい、サイドバックには鹿児島ユナイテッドFCから野嶽寛也が加わった。開幕戦では早速先発起用され、ポジション争いを活性化させている。
中盤では土居らに加えて、清水エスパルスから中村亮太朗が加入した。攻守に貢献できるボックス・トゥ・ボックス型のMFがやってきたことはプラスだ。また、鹿児島から加入の田中渉も新たなオプションとなる。
センターフォワードは、光州FC(韓国)からジョージア代表の長身FWベカ・ミケルタゼが加入。ウイングは、イサカ、國分伸太郎、氣田亮真、坂本亘基に加え、済州ユナイテッドFC(韓国)から加入したレフティーの吉尾海夏で構成され、攻撃に変化を加えられる選手がそろった。
GK後藤雅明の移籍は痛手だが、後釜にオーストラリア人のトーマス・ヒュワード=ベルが加入。守護神がスムーズに適応できれば、山形はJ1自動昇格を十分に狙える戦力を備えている。