4位:ベガルタ仙台
戦力評価:A
2024順位:6位
監督:森山佳郎
ベガルタ仙台は2024シーズンのJ2を6位で終え、昇格プレーオフ決勝でファジアーノ岡山に敗れ、あと一歩でJ1復帰を逃した。その悔しさを糧に、2025シーズンはJ1昇格を狙う。
今シーズンに向けて、チームは大きく変貌を遂げた。リーグ戦で13得点を挙げた中島元彦が期限付き移籍元のセレッソ大阪に復帰したほか、主将の遠藤康が現役を引退。DFの主力だった小出悠太も古巣のヴァンフォーレ甲府へ戻るなど、大幅な再編成を余儀なくされた。
前線には多くの新戦力が加わった。栃木SCで昨シーズン6得点を記録した大型FW宮崎鴻や、FC町田ゼルビアから荒木駿太が加入。さらに、特別指定選手から正式加入した18歳の安野匠は世代別代表の経験もあり、将来が楽しみな存在だ。ブラジル人のグスタボとエロンも控えており、攻撃陣のバリエーションは豊富だ。
中盤は郷家友太、相良竜之介と豪華な両サイドに加えて、中央には鎌田大夢がいる。さらに、浦和レッズから完全移籍で加入した武田英寿も実力者。MFの最年長が25歳の郷家という若いチームで、伸びしろにも期待が持てる。
最終ラインでは、小出が抜けた穴を埋める形で、菅田真啓と新加入の井上詩音がセンターバックのコンビを組む可能性が高い。石尾陸登、真瀬拓海、奥山政幸といったJ2屈指のサイドバック陣には、新たに水戸ホーリーホックから石井隼太が加わり、層が一層厚くなった。
GKは日本代表経験のある林彰洋が守護神を務める。さらに、ファジアーノ岡山から堀田大暉が加入。30歳の堀田は仙台の下部組織出身であり、若手主体のチームをまとめる存在としての役割も期待される。