プロでの戦いへ向けて立てた、ある誓い
「チーム内のやりやすい雰囲気と、チームのスタイルに惚れた、というところですね」
中村がこう振り返ったように、ピッチ外の部分を含めて、アットホームながらも常に向上心を抱き続ける雰囲気に魅せられた。さらに前線からプレスをかけていくスタイルも、明治大の戦い方をさらにレベルアップさせたものだった。広島でならもっともっと成長できる。第一印象に導かれるように加入を決めた。
そして、明治大のキャプテンを務めた4年時でも、得点王とアシスト王を同時に獲得。決定力と周囲を生かす力にさらに磨きをかけて臨むプロの戦いへ向けて、中村はある誓いを立てている。
「開幕戦で先発出場して、ゴールを決める」
しかし、トルコおよび宮崎県内で行われたキャンプの実戦で、なかなか結果を残せなかった。プロデビューを果たしたヴィッセル神戸とのFUJIFILM SUPER CUP2025でも、76分からピッチに立ちながら爪痕を残せなかった。それでも自身のストロングポイントを生かすうえで、中村は周囲にはある注文を出している。
北海道コンサドーレ札幌から加入した、左ウイングバックの菅大輝が中村とのやり取りを明かす。