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Jリーグ 3日前

「課題もまだ多い」サンフレッチェ広島、中村草太が感じるスタメン組との差。「結果以外のところ、例えば…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグの第1節、FC町田ゼルビア対サンフレッチェ広島は1-2でアウェイの広島が勝利した。昨季優勝争いを演じたチーム同士の注目の試合は、大卒ルーキー・中村草太の一撃で幕を閉じた。これでACL2の試合も含めて2戦連発。確実に結果は出ているものの、中村のこだわりは違うところにもあった。(取材・文:藤江直人)

J1デビューからわずか5分後に起きた歓喜の雄叫び

中村草太
【写真:Getty Images】

 敵地に舞い降りた救世主はルーキーとは思えないほど冷静沈着で、どこまでも謙虚だった。

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 FC町田ゼルビアのホーム、町田GIONスタジアムに乗り込んだ16日のJ1リーグ開幕節。サンフレッチェ広島が決勝ゴールを決めたのは1-1で迎えた77分。歓喜の雄叫びをあげながら、そのまま広島サポーターが陣取るゴール裏のスタンド前へ走っていったのは、明治大学から加入した中村草太だった。

「ピッチに入った瞬間からサポーターの方々の声援がものすごくて、本当に力強く後押ししてくれた。そういった方々へ真っ先に喜びを伝えて、思いを分かち合えたらと思って」

 サポーターのもとへ駆けていったときの心境を、中村がちょっぴり照れくさそうに打ち明ける。ゴール裏が狂喜乱舞したのも無理はない。加藤陸次樹に代わって中村が投入され、J1リーグでデビューを果たしたのはゴールのわずか5分前。放った最初のシュートで、広島を逆転勝利に導いたからだ。

 敵陣の右サイドでジャーメイン良がボールを奪い、右ウイングバックの中野就斗に預ける。ボールをキープして、味方が攻めあがる時間を作った中野が選んだのは、ジャーメインへのリターン。ジュビロ磐田から加入した29歳のストライカーは、ゴールまで20メートルを超える位置でシュートを選択した。

 利き足の左足から放たれた無回転の強烈な一撃は不規則に変化。真正面へのシュートだったが、町田のゴールマウスを守る日本代表の谷晃生もキャッチできず、胸で弾くのが精いっぱいだった。そして、左方向へ弾んでいくこぼれ球に誰よりも早く反応したのが左シャドーの中村だった。

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