FW：神代慶人（くましろ・けいと）

生年月日：2007年10月25日
所属クラブ：ロアッソ熊本
2024リーグ戦成績：19試合5得点0アシスト

　“現役高校生”にして鹿島アントラーズで活躍する徳田誉と同様に、神代慶人も日本サッカー界の未来を担う17歳だ。U-20日本代表メンバーからは選外となったものの、神代が日本を代表するストライカーになれる逸材だという事実に変わりはない。

　ロアッソ熊本ユースでも抜きんでた才能を発揮していた神代は、2023シーズン終了後に高校1年生ながらクラブとプロ契約を締結。ユース在籍中の選手がプロ契約を結ぶのは、道脇豊に続いてクラブ史上2人目の快挙だった。

　2024年3月20日の明治安田J2リーグ第5節・ベガルタ仙台戦で途中出場して念願のプロデビューを飾ると、同月30日の第7節・ジェフユナイテッド千葉戦ではプロ初ゴール。J2最年少得点の記録を更新した（16歳5カ月5日）。

　左右両足でゴールを狙えるシュート技術の高さ、落ち着いてPKを決める精神力の強さと、神代からはとにかく“大物”のオーラが漂う。活躍の場は熊本にとどまらず、日本代表の各アンダー世代でもすっかり常連組に。2024年8月のSBSカップ国際ユースサッカーでは、U-18日本代表の2トップの一角として存在感を見せつけた。

　AFC U20アジアカップ2025を戦うU-20日本代表のメンバーから外れてしまったのは、偏に2024年9月に負った右膝外側半月板損傷の影響だ。加療期間は9月の手術から約5カ月。怪我は残念だが、神代がピッチに戻ってくる日もそう遠くない。デビューシーズンにJ2リーグで19戦5発と結果を残した超新星は、本格復帰を前に虎視眈々と牙を研いでいる。