MF:横山夢樹(よこやま・ゆめき)
【写真:Getty Images】
生年月日:2005年9月23日
所属クラブ:FC今治
2024リーグ戦成績:29試合6得点5アシスト
神村学園高校で異彩を放っていた名和田我空と同様に、名門・帝京高校でエースとして攻撃をけん引した横山夢樹もまた、高校サッカー界から現れた超新星だ。
実父は元サッカー選手の横山博敏、実兄はヨング・ヘンク(ベルギー)でプレーする横山歩夢と、横山夢樹はサッカー一家で育った。兄・歩夢のような爆発的なスピードはないものの、アジリティの高さとテクニックを駆使したドリブル突破は必見。2022年の全国高校サッカーインターハイ(総体)では、準優勝となった帝京高校の中心選手として活躍した。
日本代表の各アンダー世代においても、横山は着実にステップアップを重ねてきた。2023年にU-18日本代表候補へ選出されると、2024年9月にはU-19日本代表の一員としてAFC U20アジアカップ2025予選に参戦。全3試合に出場して、持ち前の“捕まえきれない”ドリブルで相手守備を混乱させた。
まだ19歳だが、すでにJリーグでは十分に実績を積んでいる。2023シーズンから特別指定選手としてFC今治でプレーすると、正式加入となった翌2024シーズンには明治安田J3リーグで29試合に出場し6得点5アシストを記録。クラブ史上初となるJ2昇格に大きく貢献した。
しかし、2024年12月には右反復性肩関節脱臼を手術。2月16日に行われたJ2リーグ第1節のブラウブリッツ秋田戦では招集メンバーから外れた。U20アジアカップ本戦メンバーから漏れたのも負傷が影響していることが予想されるが、もしも横山が選ばれていれば、U-20日本代表がさらにゴール方向への推進力を得ていたのは間違いない。