押し殺す悔しさ…。昨季の出場はたった7試合
昨年途中に加入した26歳のGK山口瑠伊、昨季開幕前に加入した20歳のMFパトリッキ・ヴェロンはいずれもJ1初スタメンとなったが、丸山もまた昨季のリーグ出場は7試合、うちスタメンはたった5試合。川崎F加入1年目はピッチでチームに貢献する機会が限られた。
実力とは別に出場機会を得られなかった理由もある。昨季は特に序盤、DF陣にケガ人が続出したが、丸山もその一人。しかも「次は出番があるかも、というときに限って」ケガをしてしまうことが続いた。一方、センターバックにケガ人が出てレギュラー組で準備しながら、その選手が出場可能となるとベンチどころかメンバー外になることもあった。
それでも「監督には監督の考えがある」と悔しさを押し殺しながらトレーニングに励み続ける。リーグ出場7試合のうちの4試合、スタメン出場3試合がシーズン終盤に固まったのは、チーム事情もありながらその姿勢の賜物だった。
シーズン開幕前、丸山は昨季に続いて副キャプテンに任命された。自らは「おじさんだから」と謙遜するが、2年連続でキャプテンを務める脇坂泰斗は、丸山の存在についてこう語る。