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Jリーグ 4日前

出場7試合の悔しさを押し殺し…。新しい川崎フロンターレを丸山祐市が支える。35歳が「生き生きできている証拠」【コラム】

シリーズ:コラム text by 菊地正典 photo by Getty Images

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長谷部茂利監督が今季から指揮を執る川崎フロンターレが、公式戦2戦連続4-0のスコアで連勝という好スタートを切った。その中で際立っているのが、35歳の丸山祐市のパフォーマンスだ。昨季は怪我に苦しみ、リーグ戦出場わずか7試合に留まったベテランは、新生フロンターレにいい風を送り込んでいる。(取材・文:菊地正典)

菊地正典プロフィール

福島県出身。埼玉大学卒業後、当時、日本最大級だったサッカーモバイルサイトの編集・ライターを経て、フリーランスに。主にサッカー専門新聞『EL GOLAZO』の記者として活動し、横浜FC、浦和レッズ、ジェフユナイテッド市原・千葉、横浜F・マリノス、川崎フロンターレの担当記者を歴任。著書に『浦和レッズ変革の四年 〜サッカー新聞エルゴラッソ浦和番記者が見たミシャレッズの1442日〜』(スクワッド)、『トリコロール新時代』(スクワッド、三栄書房)がある。

新生フロンターレを後ろから支えるベテランの存在

丸山祐市
【写真:Getty Images】

 その存在が新生フロンターレの象徴の一つと言えるのかもしれない。

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 身振り手振りを混じえて絶え間なくチームメイトに指示を送る。得点が決まれば全身で喜びを表現した後、すぐに落ち着くように周囲に声を掛けた。

 交代出場の選手には遠くからでも呼び、ジェスチャーで「行ってやれ」というメッセージを送る。後半アディショナルタイムに入ると、テクニカルエリアに出ていた長谷部茂利監督に時間を確認し、両手で「8」を作って選手たちに集中すべき時間を伝えた。

 15日に迎えた名古屋グランパス戦。長谷部新監督の国内初陣かつJ1開幕戦となった試合は、高井幸大、山田新、山内日向汰、宮城天と育成組織出身の若手選手がゴールを重ね、4-0で快勝。新生フロンターレの船出を強く印象づけた。

 そのチームを最終ラインから支え続けたのが、ベテランの丸山祐市だった。

 開幕戦のピッチに丸山が立っていることを1ヶ月前に予想できていた人は、そう多くはないだろう。1月下旬にジェジエウの負傷離脱が発表されてもなお、本職はサイドバックながら昨年センターバックとしても急成長した佐々木旭が中央でプレーすると考える方が妥当だった。

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