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Jリーグ 5日前

もう“弟分”ではない。浦和レッズを守った関根貴大の声。90分間崩れない集団になるために「今の自分なら…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

「今の自分ならやれる」。関根にみなぎる自信

 ボランチの渡邊はもちろん、センターバックのホイブラーテンとも簡単な日本語や英語を駆使して問題点を修正したり、ビルドアップの絵を合わせる。

「最終ラインが同じ方向を向ければ、前に伝達しやすいと思うので。そこらへんの統一感というのは持ってやれてます」

 メンタル面でも戦術的な共有の面でも役割を果たしながら、右のサイドバックを預かる選手として相手を止めて、効果的な攻撃に繋げなければいけない。

 金子拓郎という個人の突破力に優れる選手と縦のコンビを組んでいるために、外側から駆け上がってクロスを上げるようなシーンは限られたが、金子をサポートしながら守備のバランスを取り、得意とはいえない空中戦やロングボールの処理も、周囲の助けを得ながら奮闘した。

 キャプテンとして、サイドバックとして心身でチームを支える役割に関して関根は「そこはやらないといけないし、今の自分ならやれると思っているので。そこは自信を持ってこなしていきたい」と力強く答えた。

 西川も「彼がやるべきだと思っていた。そこは僕もしっかりサポートしていきたい。彼は熱くなれる選手なので。浦和のエンブレムを背負っていく覚悟だったり、責任っていうのを重々承知している。そういったところは彼のプレーからも姿勢からもすごい伝わってきました」と感心する。

 J1王者との対戦で、浦和のキャプテンに相応しい振る舞いを見せた関根だが、長いシーズン、ここから良い時期もあれば難しい時期、苦しい時期も必ずくる。その時に関根キャプテンがチームをどう一つの方向に向かせていくのか。心身での働きに注目だ。

(取材・文:河治良幸)

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