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Jリーグ 5日前

もう“弟分”ではない。浦和レッズを守った関根貴大の声。90分間崩れない集団になるために「今の自分なら…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

VARでのゴール取り消し。そのとき関根が取った行動とは…

「どれだけチームをいい状況に持って行けるか。メンタル的に、入りからどれだけ強度の高いゲームをできるかっていうところを自分はすごい意識した。プレシーズンはあんまり入りが良くなかったので、今日の試合はすごく、みんなモチベーション高くやれた」

 そう振り返る関根が象徴的なエピソードとしてあげるのが、やはり終盤に一度はゴールがアナウンスされてからVAR確認で、ゴール取り消しになったシーンだ。

 ここで関根はフィールドの選手たちを集めて声をかけて、モチベーションを落とさず目の前の勝負に集中するように呼びかけた。関根は「そういった意味でも、みんな意識を高く持ってやれたのが、90分を通してまとまれた要因かなと思います」と語る。

 神戸が相手ということで、どうしてもロングボールやそれに伴うデュエルが多くなると想定される中で、センターバックのマリウス・ホイブラーテンやダニーロ・ボザが跳ね返したセカンドボールを、ボランチの渡邊凌磨と安居海渡を中心に拾い、神戸ボールにさせることなく自分たちの効果的な攻撃につなげる。タフな試合の流れでも、選手間で声を掛け合って厳しい局面を乗り越えたり、問題があればその場で修正した。

 関根は「誰もがモチベーションを高く持ってやれる状態でした」と前置きしながらも、試合を通してチームが崩れなかった理由を次のように主張した。

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