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Jリーグ 6日前

「点を取る絵が見えない」鹿島アントラーズが抱えるストレス。開幕黒星で溢れ出た本音「オニさんはやり方を…」【コラム】

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「オニさんはやり方を変えない」

「ウイングにボールが入った時にどう自分たちが絵を揃えてプレーするかが大事。最後のアタッキングサードの質をみんなで共有してプレーできればいい」とお膳立て役に回ることの多い左SBの安西幸輝も話しており、J屈指の強力2トップのストロングを引き出す形を早急に見出さなければならないのは確かだろう。

 それを短期間で遂行し、結果に結びつけるのは非常にハードルの高いテーマだが、「監督が代わったから時間をかけていい」ということにはならない。実際、新体制に移行したセレッソや川崎フロンターレ、柏レイソルなどはいい仕上がりを見せている。

「一概に何か大きく変えられるわけじゃないし、辛抱強くやり続けていくしかない」と鈴木優磨も繰り返し強調したが、今はとにかく細かい部分を見直し、すり合わせながら、作業のスピードアップを図るしかない。そうしなければ、鹿島が今季J1で出遅れてしまう可能性もある。

「(攻撃的なスタイルに対して)クラブ一体としてやっていくというのは、想像以上に難しいミッション。それをやるという方向に舵を切ったんで、かなり根気強くやっていかないと難しいかなと思います。それでも鹿島なので、結果を出さなきゃいけない」と背番号「40」は自らに言い聞かせるように語った。

 そのためには彼自身が柴崎や植田らと率先してピッチ内外で話し合い、方向性を定めていくようにアクションを起こすことも重要ではないだろうか。さしあたって、2月22日の次戦・東京ヴェルディ戦をどう戦うかを考えることが先決だろう。

「ヴェルディも湘南みたいに5枚で守ってきますし、(こっちのパスが)引っかかったら速いカウンターを打ってくるチーム。だからと言って、オニさんはやり方を変えないと思う。自分たちが今のチームのやり方に適応していくしかない。今日出た課題を練習から意識しながら取り組んでいきたいと思います」

 知念もそう話したが、3バックの相手に連敗だけは許されない。ここから1週間でメンバー編成や組み合わせ、攻守のバランスを含めて鬼木監督がどのような変化を考えていくのか。そこに注視していきたいものである。

(取材・文:元川悦子)

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【了】
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