「流れから点を取る絵が見えなかった」
背番号「40」のシュートチャンスはわずか1回。それも前半開始早々の4分に左CKからファーサイドにこぼれたボールを右足で振り抜いた一撃だけだった。これはいいシュートだったが、相手GK上福元直人のセーブに遭い、得点には至らなかった。そこから先はレオ・セアラとともにボールがこない状況をじっと耐え続けるという形になってしまったのだ。
「今日は相当、フラストレーションが溜まりました。各駅停車のパスだったり、相手を食いつかせるパスが少ないんで、それを何とかしなきゃいけない。チームとして決定的なチャンスがCKしかないというのは僕らも深刻に受け止めていますし、5枚で引いた相手に対して流れから点を取る絵が見えなかった。それが正直な感想です」と試合後の彼は苦渋の表情を浮かべていた。
昨季21得点のレオ・セアラと15得点の鈴木を生かす形が見えてこない…。それが今の鹿島の大きな課題と言っていい。
1月の宮崎キャンプ中には「『1+1を2以上』にできるようにしたい。彼(レオ・セアラ)はどっちかっていうとストライカータイプなので、僕が合わせて自分も生きるような形を作っていければベストかなとに思います」と背番号「40」も理想的な関係性を思い描いていた。
しかし2人が連動してゴールに向かっていくようなシーンは、湘南戦ではほぼ見られなかった。