9位：髙橋仁胡（たかはし・にこ）

生年月日：2005年8月17日（19歳）
所属クラブ：セレッソ大阪
市場価値：10万ユーロ（約1400万円）
昨季リーグ成績：出場なし

　髙橋仁胡は、まだ公式戦の出場経験はないものの、すでに市場価値10万ユーロ（約1400万円）を誇る有望な左サイドバックだ。

　髙橋は日本人の母とアルゼンチン人の父のもと、スペインのバルセロナで生まれた。幼少期はフットサルをしていたが、2019年にバルセロナの下部組織に加入。研鑽を積みながら、カテゴリーを上げていった。

　しかし、セカンドチームにあたるバルセロナBへの昇格は果たせず、昨年夏にセレッソ大阪に加入した。

　バルセロナ育ちの髙橋だが、日本は全く新しい環境というわけではなかった。クラブ公式サイトのインタビューによれば、幼少期から夏休みには日本に帰省していたという。U-16スペイン代表経験があるものの、2023年には飛び級でU-20日本代表に招集され、FIFA U-20 ワールドカップにも出場した。

　2024シーズンはケガの影響もあり、Jリーグデビューを果たせなかった。それでも、バルセロナ仕込みの技術力を武器に、ボールコントロールの巧みさは際立つ。ビルドアップに加わることはもちろん、スピードを活かしてサイドを駆け上がり、得点に絡むこともできる。

　プレースタイルは、バルセロナで長年リオネル・メッシとの連係で輝いた元スペイン代表のジョルディ・アルバを彷彿とさせる。日本代表の攻撃陣にとっても心強い存在となりそうだ。