1位：市原吏音（いちはら・りおん）

生年月日：2005年7月7日（19歳）
所属クラブ：RB大宮アルディージャ
市場価値：35万ユーロ（約5600万円）
昨季リーグ成績：31試合4得点1アシスト（J3）

　U-20サッカー日本代表の中で市場価値が最も高いのは、RB大宮アルディージャに所属するDF市原吏音だ。その評価額は35万ユーロ（約5600万円）に上る。

　市原は大宮の育成組織出身で、2022年に2種登録されると、翌年7月にはクラブ史上最年少となる18歳5日でトップチームデビューを果たした。2024シーズンはJ3で31試合に出場し、キャプテンマークを巻くこともあった。DFながら4得点を挙げるなど攻撃面でも存在感を示し、シーズンを通してチームの中心選手として活躍した。

　187cmの長身を生かした空中戦の強さはもちろん、足元の技術にも優れ、最終ラインからのビルドアップにも関与できるのが市原の強みだ。その実力は各世代別代表でも評価されており、U-15から一貫して日本代表に名を連ねている。昨年1月にはAFCアジアカップカタール2023のA代表にトレーニングパートナーとして帯同し、日本代表も経験を積ませようという意図がうかがえる。

　市原が日本代表への思いを強く持っていることは、クラブ公式ウェブサイトのQ&Aからも明らかだ。「好きな言葉・座右の銘」に「日本代表」と記すほどで、AFC U-20アジアカップへのモチベーションも高いはず。14日に行われたU-20タイ代表戦では、早速得点を記録した。

　プロの舞台での経験という点で、市原は、この世代の中で頭一つ抜けている。U-20日本代表の主将を務める期待通りに飛躍を遂げられるか、今後どのようなキャリアを歩むのか注目が集まる。