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「もっと工夫できた」鹿島アントラーズはなぜ「連動性が欠けた」? 両サイドMF荒木遼太郎・師岡柊生が感じた課題は…

text by 編集部 photo by Getty Images

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鹿島アントラーズ
【写真:Getty Images】

新生鹿島アントラーズは黒星スタート

 明治安田J1リーグ開幕節、湘南ベルマーレ対鹿島アントラーズがレモンガススタジアム平塚で15日に行われ、1-0で湘南が勝利した。今季から鬼木達監督が指揮を執る鹿島は黒星スタートに。64分に福田翔生のゴールで先制を許し、劣勢を強いられた鹿島の船出は厳しいものとなっている。

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 2021年9月から山口智監督が指揮を執る湘南と、まだ鬼木監督が指導して1か月強しか経っていない鹿島の差があるのは致し方ない。鹿島にとって大事なのは、今どのような方向に向かっていて、その歩みに手応えがあるのかどうかだ。

「今までやってきたことを出せなかったのは悔しい」と話すのは、左サイドハーフで先発した師岡柊生。ゴール前で脅威となれるような場面をもっと作れれば、鹿島が無得点に終わることはなかっただろう。「仕掛ける場所も悪かったし、もっと怖い選手にならないといけない」と話す。

 湘南の1点目のようにボランチやセンターバックから前線4人に楔のパスが入り、そこから細かいタッチで複数の選手が関わりながら素早くゴールに向かう形が作れれば良い。しかし、そう簡単には上手くいかない。師岡は「低い位置でボールを受けるシーンが多かった」とチームとしての課題を挙げた。

 ボールを意図的に動かせなかったからこそ、ボールロストからピンチを招くシーンが何度もあった。右サイドハーフで先発した荒木遼太郎は「攻撃の仕方はもっと工夫できた」と話している。

 湘南にとっては与しやすいボールの動かし方だったのかもしれない。湘南は2トップとインサイドハーフがうまく背中でパスコースを消すことで、ボールホルダーの選択肢を限定して中盤で奪おうとする。「そこを1人、2人使って自分のところに入れたり、そういった工夫ができればもう少し変わったのかな」と荒木が言うように、複数の選手が絡めば、荒木がボールをいい形で持つこともできるし、師岡の言う「仕掛ける場所」ももっと脅威のある位置へ変わっていただろう。

 鬼木監督は「連動性が欠けた」と言い、「技術と気持ちの向上が必要」と心技のレベルアップを求める。宮崎キャンプの練習試合や水戸ホーリーホック戦と比べれば、良くなっているのも事実だ。湘南のようなインテンシティの高い相手であっても、技術力と判断力で圧倒できるチームを目指して、鬼木監督は鹿島を牽引していく。

(取材・文:加藤健一)

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