ニック・シュミットは「ダニエル・シュミットと関係ないですね？」

――大関に代わってニック・シュミットが入ります。ニック・シュミットも注目の選手ですね。

「ダニエル・シュミットと関係ないですね？」

――関係ないですね（笑）。ショーンさんもシュミットのプレーを見るのは初めてですか？

「初めてです」

――ドイツ代表ではなく日本代表を選択してくれたようです。

「直近の直接対決で考えれば正しい選択ですね（笑）！」

――ここで試合終了です。日本が3-0でタイを下し、初戦を勝利しました。初戦を振り返ってみてどうでしたか？

「全体的に良かったですね。決定的なチャンスは必ず決めて、後ろはしっかり無失点で抑えることができました。ただ、守備ではスペースを与えてしまう場面があったので、より強い相手だったら苦しんでいたかもしれません。その点は改善すべきだと思います」

――タイのラストパスの精度の低さに助けられましたね。

「その通りですね」

――印象に残った選手は誰でしょうか？

「石井も市原も良かったですね。チーム全体を落ち着かせて、良い影響を与えていました」

――攻め込まれている中で、奪えた2ゴールは大きかったですね。

「そうですね。市原のPKが、この試合の結果を決めたと思います」

――次の試合は、シリアとの戦いです。どのような試合を期待したいですか？

「シリアはタイよりフィジカル面で優れていて、決定力があると思うので守備的に日本は気をつけないといけないと思います。ただ、攻撃の面で日本はタレントたくさん揃えているので自信はあります！」

――そうですね。今日のように攻めこまれると、失点する可能性は高くなってしまいますね。フィジカルの強いシリア戦で、期待したい選手はいますか？

「センターバックの市原に期待したいです！」

――ありがとうございました。それでは、シリア戦もよろしくお願いします！

「よろしくお願いします！」

▽語り手：ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー　英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー　“摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。