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2025年明治安田J1リーグが開幕

　明治安田J1リーグ第1節、ガンバ大阪とセレッソ大阪の一戦が「パナソニックスタジアム吹田」で14日に行われた。J1リーグの開幕戦となる一戦に、ホームのガンバは、高卒ルーキーのMF名和田我空と新加入のMF奥抜侃志がスタメン入り。一方のセレッソもDF畠中槙之輔とラファエル・ハットンの新戦力2名が先発に名を連ねた。

　ダニエル・ポヤトス監督体制3年目を迎えるガンバとクラブ史上初となるオーストラリア人指揮官のアーサー・パパス監督を招聘し、新体制で2025年シーズンに臨むセレッソとの“大阪ダービー”。立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せていたセレッソが7分に試合を動かす。

　最終ラインからの巧みなビルドアップで、ガンバの前からのプレスを回避したアウェイチームは、奥田勇斗の縦パスを受けたラファエル・ハットンがボックス内に走り込んだ香川真司に落とすと、背番号「8」はダイレクトで左サイドでフリーになっていた北野颯太にパスを送る。北野は、これをダイレクトでゴール右隅に流し込み、セレッソが先制に成功した。さらに、4分後には阪田澪哉にも決定機が訪れたが、GK一森純がビッグセーブを見せた。

　対するガンバも18分、山下諒也のクロスに名和田がニアで合わせたが、ネットを揺らせず。2分後にはセレッソのDFラインのパス回しのミスを突き、宇佐美貴史がボックス内からシュートを放ったが、GKキム・ジンヒョンに防がれた。

　23分にも名和田のスルーパスに抜け出した山下がGKとの一対一のシーンを迎えたものの、右足のシュートは枠を捉えることができず。そして、ややペースを握り返していたガンバが試合を振り出しに戻す。ボックス手前右の位置で宇佐美からのパスを受けた半田陸が、3列目から飛び出していたネタ・ラヴィに丁寧なラストパス。これをダイレクトで振り抜いたネタ・ラヴィのシュートがゴール左隅に決まり、ホームチームが31分に同点に追いついた。

　失点したセレッソだったが、34分には再び阪田に決定機。ルーカス・フェルナンデスのグラウンダーのクロスに、ボックス内中央で完全にフリーになった阪田が右足を振り抜いたが、枠を大きく外れた。その後もダービーらしい一進一退の攻防が続いたが、1-1のまま後半へ。

　そして後半開始早々の46分。右サイド深い位置からのルーカス・フェルナンデスのクロスのこぼれ球に反応した北野の左足のシュートが、ネタ・ラヴィにあたったものの、そのままゴールに吸い込まれた。セレッソが後半立ち上がりに再び1点のリードを手にした。

　攻撃の手を緩めないセレッソは、52分に追加点。阪田がスピードに乗ったドリブルで左サイドからボックス内に侵入し、右足でシュートを放つも、中谷進之介にブロックされる。しかし、このこぼれ球を拾った香川が冷静に、ゴール左隅に蹴り込み、貴重な追加点を奪った。

　それでも僅か2分後、ガンバも意地を見せる。右サイドを抜け出した半田がクロスを上げると、流れたボールを逆サイドから詰めていた黒川圭介が左足一閃。これが見事にゴール右隅に決まり、2-3に。クロスを上げた半田の位置がオフサイドの可能性があり、VARの判定にかなりの時間を要したが、ゴールは認められた。

　1点差に迫られたセレッソだったが、62分に再びゴールを奪う。北野のFKに、田中駿汰が打点の高いヘディングでネットを揺らして、4-2に。さらに後半アディショナルタイムには、背番号「13」を背負う途中出場の中島元彦にもゴールが生まれ、3点差に。試合はこのまま終了し、セレッソが敵地で5-2の快勝。開幕戦で勝ち点3を獲得した。

【得点者】
7分 0-1 北野颯太（セレッソ大阪）
31分 1-1 ネタ・ラヴィ（ガンバ大阪）
46分 1-2 北野颯太（セレッソ大阪）
52分 1-3 香川 真司（セレッソ大阪）
54分 2-3 黒川 圭介（ガンバ大阪）
63分 2-4 田中駿汰（セレッソ大阪）
90分+4分 2-5 中島元彦（セレッソ大阪）

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