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8日のFUJIFILM SUPER CUP 2025、12日のAFCチャンピオンズリーグ2で連勝し、好スタートを切ったサンフレッチェ広島。2015年以来となるJ1リーグ優勝を目指すチームで、中島洋太朗という才能が輝こうとしている。元U-21ドイツ代表MFの目には、18歳の大器はどのように映っているのだろうか。(取材・文:ショーン・キャロル)
著者プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
好スタートを切ったサンフレッチェ広島
サンフレッチェ広島は2024年シーズンもまた、栄光にあと一歩届かずに終わった。2022年、2023年と続けて3位に終わり、昨季もヴィッセル神戸の圧倒的な強さの前に2位に甘んじる結果となった。
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しかし、新シーズンに向けてチームの状況は前向きだ。ミヒャエル・スキッベ監督は田中聡、ジャーメイン良、菅大輝といった実力ある選手を獲得し、昨年のチームの中心選手たちも残留させることに成功した。
サンフレッチェは先週土曜日のスーパーカップでヴィッセルに対するささやかなリベンジを果たした。この大会の試合結果に過剰な意味を持たせるべきではないが、それでも2-0の勝利は、今週末に迫ったリーグ開幕に向けてチームに勢いを与えたに違いない。
試合後、キャプテンの佐々木翔はこう語った。
「この勝利は間違いなく自信につながる。無失点に終えれましたし、新加入の選手たちが入ってきて、キャンプからだいぶハードな練習をしてきましたけど、この結果を初戦で出してスタートを切れたのは、僕らにとっても大きいし、勢いに乗っていけるんじゃないかと思う」
ヴィッセル戦では、トルガイ・アルスランが中野就斗のクロスからヘディングで先制ゴールを決めた。このドイツ人MFも、今季のチームの可能性について前向きな見解を示している。
「試合を支配できたし、昨年と比べても前進したと感じる。ボールを保持できるし、ボールを欲しがる選手たちが増え、自信を持ってプレーできるようになった。今年はきっと楽しいシーズンになる」
34歳のアルスランが特に期待を寄せているのが、18歳の中島洋太朗だ。彼はこの試合でフル出場し、今月中国で開催されるU-20アジアカップにも出場予定だ。