MF:キム・ボギョン(韓国)
【写真:Getty Images】
生年月日:1989年10月6日
Jリーグ初挑戦:2010年(セレッソ大阪)
Jリーグ復帰:2015年(松本山雅FC)、2017年(柏レイソル)
Jリーグ通算成績:110試合25ゴール15アシスト
Jリーグから欧州に羽ばたき、その後日本に戻ってきたケースといえば、キム・ボギョンの名を挙げることができるだろう。
母国である韓国のKリーグでプロ入りが叶わなかったキム・ボギョンは、2010年1月にセレッソ大阪加入を決断。同クラブのA契約外国人枠が全て埋まっていたため、当時J2リーグ所属の大分トリニータ(期限付き移籍で加入)がプロデビューの場となった。
2010シーズンは背番号「10」を託されただけでなく、2010 FIFAワールドカップの韓国代表メンバーにも選出。翌2011シーズンよりC大阪へ復帰すると、清武弘嗣や乾貴士らと共に中心選手として活躍した。
C大阪で多くの人に愛された男は、カーディフ・シティ(ウェールズ)に完全移籍する際の壮行セレモニーで、サポーターから背番号にちなんで7回胴上げされて欧州へ送り出された。カーディフでは公式戦通算64試合に出場。その後ウィガンでプレーすると、2015年9月には欧州挑戦を切り上げて松本山雅FCへ加入し、約3年ぶりのJリーグ復帰を果たした。
松本退団後、全北現代モータース(韓国)でプロ入り後初となる母国リーグでのプレーを経験したキム・ボギョンは、2017年7月に柏レイソルへ活躍の場を移して自身3回目のJリーグ挑戦に乗り出している。プロデビューの経緯も含め、キム・ボギョンと日本の間には切っても切れない縁を感じる。
現在はKリーグ1(韓国1部リーグ)に初昇格したFC安養でプレーしているが、“4回目”の日本復帰が「ない」とは誰も断言できない。