絶対的エースの存在
彼らのサッカーを完結させる上で重要なのがエースのクリス・ウッドだ。身長が191cmあり、ショーン・ダイチが率いていたバーンリーで長年活躍していたことから、いわゆる「電柱FW」と思われがちだが、彼は速攻と遅攻のどちらでも輝けるハイブリッドなストライカーである。
空中戦の強さを活かしてターゲットにもなれるのは当然のこととして、カウンターの際に裏へ抜けるアクションが多く、それを持続的にできる。敵陣に押し込んでのプレーとなれば、ポジショニングの良さとヘディングの強さを活かしたフィニッシュでチームに貢献する。
今季のプレミアリーグでのシュート決定率は37.8%と、モハメド・サラーやアレクサンデル・イサクを凌駕する効率の良さでシュートをゴールに結びつけている。
最後にPKを失敗したのは9年前とPKキッカーとしても優秀で、チームが得た決定機をほぼ確実にものにする。今季はすでにキャリアハイを更新しており、33歳となった今が全盛期と言えるかもしれない。
(文:安洋一郎)
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