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谷川萌々子が衝撃のゴラッソ！

　女子DFBポカール準々決勝、バイエルン・ミュンヘン対アイントラハト・フランクフルト・フラウエンが現地時間12日に行われた。試合はホームのバイエルンが延長戦の末に4-1で勝利となった。この試合では、バイエルンのなでしこジャパン（日本女子代表）MF谷川萌々子が初ゴールと初アシストを記録した。

　ローゼンゴードからのレンタルバックとなった谷川とフランクフルトの千葉玲海菜はともにベンチスタート。谷川は85分からトップ下で出場、千葉は延長後半頭からの出場を果たし、なでしこジャパン対決が実現した。リーグ戦では、フランクフルトが1位、バイエルンが2位と上位同士の対決がカップ戦で実現し、注目が高まっていた。

　両チームはゴールを奪えないまま終盤に突入。均衡が破れたのは79分、キャロライン・サイモンのオウンゴールでフランクフルトが先制に成功する。このまま試合終了かと思われた90分に左からのクロスにヨバナ・ダムンヤノビッチが胸で合わせてバイエルンが同点に追いつく。

　そして、試合は延長戦に突入すると、延長開始早々に谷川が魅せる。左コーナーキックは相手に跳ね返されるも、ペナルティエリア外の左でボールを受けた谷川がコントロールからドリブルを開始。キックフェイントで1人をかわし、圧巻のドリブルでもう2人を抜いていく。最後は左足でボールを送り、グロディス・ペルラ・ヴィゴスドッティルが合わせた。これで谷川はバイエルンデビューから2戦目で初アシストとなった。

　しかし、谷川はこれだけでは終わらない。104分、相手陣内でバイエルンがボールを奪うと、ペルニレ・ハルダーとのパス交換でペナルティエリア手前へ持っていく。すると、後ろから来た相手を巧みなキックフェイントでかわすと、最後は左足を振り抜く。ボールはクロスバーを叩いて、ゴールに吸い込まれた。

　ミドルシュートでのワールドクラス級の衝撃ゴラッソが決まった。味方との連携も抜群で、ボールをエリア付近まで運ぶと、背後が見えているかのように華麗な切り返し。最後は持ち味のミドルシュートでゴールを奪って見せた。これでリードを2点に広げたバイエルンは109分にもダムンヤノビッチが決めて4得点。谷川はドイツデビューから2戦目で初ゴールと初アシストという大活躍を果たした。バイエルンはフランクフルトに逆転勝利を収め、準決勝へ進出となった。