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Jリーグ 1週間前

新生・セレッソ大阪の顔となれるか。2人のアカデミー出身が挑む勝負の年。その背景には伝統の背番号「8」への想いが【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 編集部

柿谷の本音。「つけるべきじゃなかった」

 先輩・柿谷は「8番の重みは軽々しく言えるもんじゃない。森島(寛晃=現社長)さんのすごさは背番号をつけてみないと分からないものがあった。プレーどうこうじゃなくて、全てにおいての模範にならないといけない。僕は模範という言葉には相応しくないし、つけるべきじゃなかった」と苦渋の表情を浮かべたが、桜のエースナンバー8というのは、クラブにとって本当に重いものだ。

 1998年フランス・2002年日韓両W杯で活躍した偉大なレジェンド・森島が作った価値ある番号を継承したのは、香川真司、清武弘嗣、柿谷、乾貴士の4人。彼らはいずれも日本代表としてW杯に出場し、欧州でも経験を積み重ねている。

 中島や北野がその領域に到達しようと思うなら、やはり2025年Jリーグで圧倒的な存在感を示すしかない。ブラジル人助っ人とのポジション争いを制して、チームの看板アタッカーになってくれれば、8番への道も見えてくるだろう。

 それは、この2人だけに限った話ではない。

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