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Jリーグ 1週間前

新生・セレッソ大阪の顔となれるか。2人のアカデミー出身が挑む勝負の年。その背景には伝統の背番号「8」への想いが【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 編集部

北野が感じた「8番」の重み。「自分にガッカリした」

 一方、ヴィトール・ブエノとトップ下のポジションを争う北野は今年がまさに勝負の年。2022年からトップチーム昇格を果たしているが、ここまでJ1で挙げたゴールは2023・24年の各2点ずつ。10代の頃から年代別代表でエース級と位置づけられてきた逸材としては、物足りない実績というしかない。

 2024年は7月にオランダのアルメレ・シティへの短期留学を経験し、タフさや逞しさに磨きをかけたが、ともに2023年U-20ワールドカップ(W杯=アルゼンチン)に参戦した松木玖生や佐野航大が欧州で切磋琢磨しているのを見れば、現状に甘んじていられるはずはない。本人も「今年こそ、やってやる」という思いがひと際強まっているはずだ。

「曜一朗君が引退して寂しい気持ちがありますし、引退会見を聞いていて、8番の重みというのを改めて感じた。それと同時に自分にガッカリしたというか、まだ8番をつけるべき存在じゃないんだなと思ったので、そこはもう、1つ1つやっていくしかないですね」と本人も宮崎キャンプ中に闘争心を燃やしていた。

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