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Jリーグ 1週間前

韓国での経験を糧に。江坂任はファジアーノ岡山に何をもたらすのか。Jリーグを外から見てより鮮明になった必要なもの【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

今オフに起きた運命的な出会い

 J2のザスパクサツ群馬(現・ザスパ群馬)でプロのキャリアをスタートさせた江坂は、翌2016シーズンには当時J1の大宮アルディージャ(現・RB大宮アルディージャ)へステップアップ。背番号「10」を託された柏レイソル時代には森保ジャパンに招集され、浦和レッズでプレーした2022シーズンまでにJ1リーグで通算192試合に出場した。

 今シーズンの岡山の選手で、自身よりも多くJ1でプレーしているのは、清水エスパルスで通算207試合に出場したMF竹内涼しかいない。そして清水から加入した昨シーズンにキャプテンとして岡山をけん引し、今シーズンも引き続き大役を担う33歳のボランチと、運命に導かれたような出会いがあった。

 オファーを出した岡山と江坂側との交渉が合意に達し、あとは正式発表を待つだけだった昨年12月中旬。オフを利用して訪れていた常夏の島ハワイで、江坂は偶然にも竹内と顔を合わせている。

「たまたま知り合いの結婚式があって、僕もそこへ行ったところへ竹内くんもいて。そのときに『今度加わるので、よろしくお願いします』と僕のほうから挨拶させていただきました」

 新体制が始動し、宮崎県内でキャンプに臨んでいた1月30日。2025シーズンのキャプテンに竹内が指名され、30歳のDF柳育崇、25歳のMF田部井涼とともに江坂が副キャプテンに名を連ねた。

「常にチーム全体を見て行動してくれるし、背中で見せてくれるタイプのキャプテンだと思っている。それでも目の届かないとこも出てくるはずなので、そこは自分がうまくサポートしていきたい」

 竹内との共闘をこう語った江坂はチーム内における自身の役割も変わったとこう続けた。

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