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【写真:Getty Images】
伊東の苦境が影響?
日本人3選手が所属するスタッド・ランスは現地時間9日、リーグ・アン第21節でオリンピック・リヨンと対戦し、0-4で敗れた。スタッド・ランスのサッカー日本代表FW伊東純也は、先発出場を果たしている。現地メディア『Lunion』は伊東への厳しいマークがチームのパフォーマンスに影響を及ぼしていると指摘していた。
日本代表の伊東は先発出場、関根大輝はベンチスタート。中村敬斗は負傷の影響でベンチから外れていた。この試合では0-4の完敗を喫してしまったランス。この敗北によってリーグ戦では10戦未勝利となっている。また勝点22の14位に順位を落としており、降格プレーオフ圏内の16位ASサンテティエンヌとは4ポイント差と降格圏が背中に迫ってきている状況だ。
同メディアは、「伊東のパフォーマンスはチームのパフォーマンスとつながっている」と題して、「彼はランスで困難な時期を過ごしている。この日本代表ストライカーは3年目のシーズンを迎え、苦難の日々を送っているようだ。自信と結果に欠けるランスのチームは依存しており、(伊東は)対戦相手からより狙われている」と、伊東のパフォーマンスが低下していることはチームの苦境にもつながっていることを指摘。
データ統計サイト『FBREF』によると、今季の伊東はキーパス61回でリーグアントップ(2位は46回)、さらにペナルティエリア内へのパスも51回でこちらも1位の記録となっている。さらに、ドリブル成功数は38回でリーグ6位、プログレッシブキャリーは87回でリーグ4位と、味方へのチャンスの供給だけではなく、ボールを前に運ぶという点でもフランスリーグでトップとなる数字を伊東は残していた(いずれも21節終了時点のデータ)。
そのため、他チームからしてもランスの中でもっとも脅威的な存在になりうる伊東を封じるというのは当たり前のことであろう。実際に0-4で大敗したレンヌ戦では、ドリブル8回中1回しか成功しておらず、相手のマークにも非常に苦しんでいる様子だった。
果たして、10戦未勝利という苦しい状況の中で、ランス、そして伊東は不調から立ち直り、リーグアンに残留することができるだろうか。
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