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Jリーグ 1週間前

あの時とは違う。清水エスパルス北川航也は「できることが増えている」。アップグレードしたストライカーとしての心得【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

同ポジションの選手たちの躍進に「僕的には嬉しい」

 北川と同じFWのポジションでは2年目のドウグラス・タンキが鹿児島キャンプの総仕上げとなった静岡ダービーで、豪快な2得点を決めるなど開幕スタメンに向けて猛アピール。秋葉監督も「ストライカーというのは点を取るのが仕事ですから。そういった意味では本当にいい仕事をしてくれている」と頬を緩めた。

 別メニューでの調整からキャンプ終盤に復帰した北川より、コンディションやゲーム勘の部分で、タンキがリードしている向きもある。

 昨年、タフなシーズンを戦い抜いたことは北川に自信を与えると同時に、心身の疲労も強いた。そこからフレッシュな状態に戻して、またJ1のステージでやっていくために、ゲームで合わせられていない不安はあるようだが、焦りは感じさせない。

 キャンプ中のタンキの活躍も「僕的には嬉しい」と語る。さらに言えば、欧州のブルガリアなどでの実績を提げて加入した左利きのFWアフメド・アフメドフや、気鋭の若手FWである19歳の郡司璃来との競争に関しても、北川は「この世界で競争は当たり前なので。そこに勝っていくっていうことが大事だと思うし自分はそこにチャレンジして、またポジション争いで勝っていければ」と歓迎する。

 もちろん北川がエースとして目標以上の結果を残していくことが、清水の成績に大きく影響することは間違いないが、さりとて北川のゴールだけでは10位以上というチームの目標はおろか、昨年の町田やヴェルディのような躍進は望めない。

 キャプテンとして、エースとして背中で引っ張りながら、良い意味での競争も含めた相乗効果で、チームとしての勝利、好結果につなげる。それこそが2025年のJ1を戦う北川航也の指標だ。

(取材・文:河治良幸)
 
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