18位:アルビレックス新潟
アルビレックス新潟
2024順位:16位
監督:樹森大介
アルベル元監督が種を蒔き、松橋力蔵前監督の下で芽吹いたアルビレックス新潟は、樹森大介監督に引き継がれた。オフに主力が引き抜かれる流れは今回も変わらず、小島亨介という不動の守護神と攻撃のオールラウンダーだった長倉幹樹の移籍は大きな影響を与えるだろう。
トーマス・デンが抜けた最終ラインには、同じオーストラリア代表のジェイソン・ゲリアが加わった。さらに、昨季は特別指定選手で限定的な出場だった稲村隼翔も正式に加入。すでに才能の片りんは見せており、それをシーズンを通して見せることができれば新潟の大きな戦力になるだろう。徳島ヴォルティスから加入した森昂大も、J2屈指のDFに成長しており、ディフェンスラインの統率を含めて新潟のスタイルにフィットしそうな逸材だ。
長倉が抜けた攻撃陣の穴は、昨季藤枝MYFCで16得点の矢村健や、落合陸、若月大和が埋めてくれるだろう。小島が抜けたゴールマウスは、栃木SCと千葉で経験を積んだ藤田和輝とロアッソ熊本で正GKを務めた田代琉我の争いになりそうだ。
これまでもそうだったが、J2で結果を残した伸び盛りの選手が多い。戦力的な評価は低くなってしまったが、育成年代での指導が長い新指揮官にとってうってつけのチームと言えるかもしれない。来季もJ1で戦うためには、そういった選手たちがさらに成長していく必要があると同時に、ポテンシャルとしてはこの順位を大きく上回るものがある。