14位：アビスパ福岡

2024順位：12位
監督：金明輝

　アビスパ福岡をJ1に導き、2023シーズンにはYBCルヴァンカップでクラブ初タイトルをもたらした長谷部茂利監督が退任し、金明輝新監督の下で新たなスタートを切った。主力の退団もあったが、全体的にはレベルアップした印象もあり、新指揮官が指導したことのある選手も少なくない。

　前寛之が抜けた中盤には、V・ファーレン長崎で主将だった秋野央樹、躍進した東京ヴェルディで輝いた見木友哉、鹿島アントラーズから名古新太郎が加わった。いずれも前所属クラブで重要な役割を担っていた存在で、ボール保持、非保持に関わらず攻守に貢献できるMFだ。

　上島拓巳は5シーズンぶりの復帰で、池田樹雷人はFC町田ゼルビアで金監督（当時はヘッドコーチ）の指導を受けているというアドバンテージがある。崩しの部分では池田と同じく町田から加入した藤本一輝がアクセントになるだろう。

　昨季はリーグ最下位だった得点数（33）の改善が最大のポイントで、見木と名古がキープレイヤーになるだろう。うまくいけばクラブ最高位（7位）の更新も見えてくるが、このゾーンは毎年混戦となるだけに、開幕前の評価としてはこの順位となった。