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ヴィッセル神戸、川崎フロンターレの結果は？

　AFCチャンピオンズリーグエリート（ACLE）のリーグステージ第7節が、現地時間11日に各地で行われた。ヴィッセル神戸はホームに上海海港を迎え入れ、川崎フロンターレは浦項スティーラーズとのアウェイゲームに臨んだ。ヴィッセル、フロンターレ共に結果次第では、ノックアウトステージ進出が決まる重要な一戦となった。

前節初黒星を喫した3位ヴィッセルは、サンフレッチェ広島に0-2で敗れたFUJIFILM SUPER CUP2025から9枚スタメンを変更。今回の上海海港戦では、大迫勇也や武藤嘉紀、酒井高徳が先発入りした。

　引き分け以上でノックアウトステージ進出が決まるホームチームは、5分に決定機。汰木 康也の左からのグラウンダーのクロスに合わせた武藤のシュートはヒットしなかったが、こぼれ球を拾った酒井が左足でシュートを放つ。これは惜しくもバーを叩いたが、ヴィッセルが良い形で試合に入った。

　そして6分後、ヴィッセルが試合を動かす。酒井のサイドチェンジを受けた汰木がクロスを上げると、ボックス内でフリーになっていた武藤に渡る。背番号「11」は落ち着いて右足でトラップすると、ゴール右隅に蹴り込み、ネットを揺らした。

　攻撃の手を緩めないヴィッセルは、17分にも佐々木大樹がヘディングでネットを揺らしたが、クロスをあげた大迫のオフサイドを取られ、ゴールは取り消しとなった。その後も圧倒的に押し込んだヴィッセルだったが、追加点とはならず。ヴィッセルが1点リードで前半を折り返した。

　後半も前からの積極的な守備でリズムを作るヴィッセルは、サイドを起点に多くのチャンスを作っていく。そして54分には追加点。セカンドボールを拾った本多勇喜がダイレクトでボックス内の鍬先祐弥にボールが渡ると、トラップから思い切りよく右足を振り抜き、ゴールを奪った。

　さらに、2分後にはこの日良い動きを見せていた汰木にもゴールが生まれ、3-0に。78分にはPKを獲得し、リードを4点に広げるチャンスだったが、キッカーを務めた大迫のシュートは、GKに阻まれた。それでも背番号「10」は、81分にセットプレーから技ありのボレーを決めて、4点差に。試合はこのまま終了し、4-0で勝利を収めたヴィッセルは、ノックアウトステージ進出を決めた。

　
　長谷部茂利新監督の初陣となった4位フロンターレと5位の浦項スティーラーズとの一戦。勝てばノックアウトステージ進出が決まるフロンターレは、新加入の伊藤達哉が右ウイングの位置でスタメンに名を連ねた。

　先にチャンスを作ったのはフロンターレ。17分、マルシ―ニョが個人技から左サイドを突破するとグラウンダーのクロスを供給。これに山田新が飛び込んだが、惜しくも合わせることができなかった。

　その後はやや膠着状態が続いたが、フロンターレが38分に均衡を破る。中央のパス交換から右サイドの伊藤にパスが渡ると、27歳の新加入選手は、柔らかいクロスを供給。これをボックス内中央でフリーになっていた山田新が頭で合わせて、均衡を破った。

　そして43分には、浦項のDFジョナサン・アスプロポタミティスが、山田と球際での攻防を繰り広げた後に、山田へ膝蹴り。この行為で2枚目のイエローカードを受けたアスプロポタミティスは退場となり、フロンターレは数的優位の状況となった。前半はこのまま終了し、フロンターレが1点リードで前半を終えた。

　一人多くなったフロンターレは後半は押し気味に試合を進め、山田が積極的にシュートを放っていく。しかし、時間が経過するにつれ、一人少ない相手にボールを握られるフロンターレ。65分には完全に左サイドを崩されたが、相手のシュート精度に助けられた。

　それでも71分。キャプテンが追加点をマークする。右サイドでボールを奪った高井幸大からボックス内に構えた山田と繋ぎ、最後は脇坂泰斗が右足で丁寧に、ゴール左隅に流し込んだ。さらに75分には途中出場の河原創が、山本悠樹の左からのクロスに合わせて、リードを3点に広げる。87分には、途中出場のエリソンにも得点が生まれ、リードは4点差に。嫌な時間があったものの、4-0で勝利を収めたフロンターレも次のラウンド進出を決めた。

【試合結果】
ヴィッセル神戸 4-0上海海港
浦項スティーラーズ 0-4 川崎フロンターレ