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「チームが変わった」。新生・横浜F・マリノスが初陣へ! 山根陸が自信を覗かせたポイントとは? 「特に守備のところは…」

text by 水野裕介 photo by Getty Images

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山根陸
【写真:Getty Images】

新生・横浜F・マリノスへの船出の一戦

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)を翌日に控えた11日、横浜F・マリノスは試合会場となる日産スタジアムで前日練習を行なった。スティーブ・ホーランドを新監督に迎えた横浜F・マリノスにとって初の公式戦。シーズンを跨いでのACLE再開となるが、山根陸はその点について「難しさはない」と準備はできている様子だ。

 

 キャンプではコンディションはもちろんのこと、戦術面もしっかりと積み上げてきたと語る山根だが、特に守備のところは重点的な落とし込みが行われたようだ。

「システムが変わったので、いろんなことが変わってきてます。特に守備のところは、前から奪いに行くゾーン、しっかりとゴールを守るゾーンとで使い分けているかなと思います」

 昨季までの横浜FMは、ハイライン・ハイプレスを基本としていた印象だが、ホーランド監督になってからは3バックを採用していることもあり、状況に応じて守備のやり方が変わっていると言う。そして、山根が主戦場として戦うボランチの守備の方法も、当然ながら昨季からは変化が見られている。

「昨季みたいな4-2-3-1のときは、相手のボランチに対してマンツーで行くときが多かったですが、今は状況によっては相手ボランチをシャドウの選手に任せて、自分たちはコンパクトにブロックを作るっていうのもあるので、ポジショニングや前に出るタイミング、寄せるタイミングっていうのはボランチだけじゃなくて、チームとして意識しているところはあるかなって感じです」

 昨季も含めた直近の数シーズンの成績を見てもわかる通り、毎年のようにリーグトップ3に入る得点力を誇っている横浜FMだが、昨季は「62」という失点数がリーグ順位に大きく影響したことは間違いないだろう。それはJリーグだけでなく、アジアの舞台でも同様のことだ。

 それを踏まえると、ホーランド監督が守備の改善に取り掛かっているという点は、今季の期待を伺わせる。山根も「攻撃のところやコンビネーションのところはだいぶ出来てきているし、守備の部分でも失点数は減ると思う。そのあたりはチームが変わったと思うところかなって思います」と自信を覗かせるとともに、チームに確実な変化が見られていることを印象づけてくれた。

 12日の上海申花との試合結果によっては、リーグステージの突破が決まる可能性もある横浜FM。昨季まで積み上げてきた自慢の攻撃力と、今季から新しく取り組んでいる守備がうまく融合したとき、新生・横浜F・マリノスの船出を飾ることになるだろう。

(取材・文:水野裕介)

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【了】

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