2位:ジュビロ磐田
ジュビロ磐田
昨季リーグ戦順位(J1):18位(勝ち点38)
クラブ市場価値:1090万ユーロ(約17.5億円)
最も市場価値の高い選手:マテウス・ペイショット(120万ユーロ/約2億円)
“サッカー王国”と称された静岡を代表するクラブであるジュビロ磐田にとって、近年は到底受け入れられないような低迷を続けている。2024シーズンは明治安田J1リーグで18位に沈み、わずか1年でJ2降格。J1とJ2を行き来する“エレベータークラブ”になってしまっている。
今オフの磐田は、質と量のバランスが取れた補強を実行した。昨季、期限付き移籍で加入していた渡邉りょうを保有元のセレッソ大阪から完全移籍で獲得すると、名古屋グランパスアカデミーが生んだ“Jリーグ屈指のドリブラー”倍井謙も期限付き移籍で確保した。
他にも佐藤凌我(←アビスパ福岡/完全移籍)や為田大貴(←C大阪/完全移籍)、川口尚紀(←柏レイソル/期限付き移籍)といった即戦力を迎え入れている。
19得点を決めて昨季のJ1得点ランキング3位タイに食い込んだジャーメイン良(→サンフレッチェ広島/完全移籍)の抜けた穴は大きいが、チーム内市場価値トップ3の残留は大きな収穫だ。得点源のマテウス・ペイショット、最終ラインの“防潮堤”リカルド・グラッサ、そしてクラブ生え抜きのプレーメイカー・上原力也の3人は、チームの背骨となる重要な存在。総額280万ユーロ(約4.5億円)の市場価値を誇る彼らがチームにとどまったことで、磐田はJ2降格による弱体化を最小限に抑え、J2クラブの最新市場価値ランキングで2位という好成績につながった。
1990年代後半~2000年代前半、磐田は次々とタイトルを獲得して栄華を極めた。あの頃の姿を取り戻す第一歩として、チームはジョン・ハッチンソン新監督の下で1年でのJ1復帰に全力を注ぐ。