5位:北海道コンサドーレ札幌
北海道コンサドーレ札幌
昨季リーグ戦順位(J1):19位(勝ち点37)
クラブ市場価値:860万ユーロ(約13.8億円)
最も市場価値の高い選手:スパチョーク・サラチャート(80万ユーロ/約1.3億円)
2024シーズンの北海道コンサドーレ札幌は、長いスランプをついに脱せず無念のJ2降格。2017シーズン以降守り続けてきたJ1クラブの座を失い、7年間のミシャ体制に終止符が打たれた。2025シーズンは岩政大樹新監督の下で最終発をはかる。
J2クラブの最新市場価値ランキング5位に食い込んでいる札幌だが、今オフは退団組の数が多い。特に、不振にあえぐ昨季のチームで獅子奮迅の活躍を見せた岡村大八(→FC町田ゼルビア/完全移籍)の流出は大きな痛手だ。デュエル勝利総数リーグ2位に輝いた守備リーダーの代わりを務める選手を確保することができず、守備面には大きな不安が残る。
数少ない新加入選手の中では、3年ぶりの復帰を果たした高嶺朋樹(←コルトレイク〔ベルギー〕/完全移籍)に注目。半年間の欧州挑戦を終えてJリーグに復帰した男は、古巣を新主将の立場からけん引する。
また、残留組の中ではスパチョーク・サラチャートに期待だ。チーム内最高市場価値となる80万ユーロ(約1.3億円)を記録している現役タイ代表は、小回りの効くドリブルで相手守備網を破壊することができる。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いた7年間で、札幌は見る者を魅了する攻撃的なスタイルを貫いてきた。だが、“魔境”J2では安定した守備力が必要不可欠。岩政新監督はそのあたりも織り込み済みで、鉄壁の守備網を構築しようと策を練ってくるはずだ。
岡村の不在を忘れさせるような選手の台頭に加え、高嶺のキャプテンシー、スパチョークの切れ味鋭い突破が嚙み合えば、札幌の1年でのJ1返り咲きが見えてくる。