9位:徳島ヴォルティス
徳島ヴォルティス
昨季リーグ戦順位(J2):8位(勝ち点55)
クラブ市場価値:625万ユーロ(約10億円)
最も市場価値の高い選手:トニー・アンデルソン(50万ユーロ/約8000万円)
2024シーズン、徳島ヴォルティスは明治安田J2リーグを8位でフィニッシュ。開幕直後には成績が低迷してリーグ最下位に沈んだことで吉田達磨監督の解任や岡田明彦強化本部長の辞任につながったが、後を引き継いだ増田功作監督が見事チームを立て直し、一桁順位でシーズンを終えた。
昨季と同じ轍を踏まないためにも、2025シーズンは他の追随を許さないようなスタートダッシュを決めたい。そのためには今オフの充実した戦力補強が必要不可欠だったが、事実としては加入組より退団組の方が目立ってしまっている。元日本代表の柿谷曜一朗は現役を引退し、“エース格”ブラウンノア賢信(→ファジアーノ岡山/完全移籍)や守備陣の要だった森昂大(→アルビレックス新潟/完全移籍)はJ1の舞台に活躍の場を求めている。
それでも、徳島はJ2クラブの最新市場価値ランキングで9位につけている。
イトゥアーノ(ブラジル)から完全移籍で獲得したトニー・アンデルソンの市場価値は、チーム内最高額の50万ユーロ(約8000万円)。チーム合流後のトレーニングで負傷してしまったのは徳島にとって痛手だが、同じくオフに獲得したジョアン・ヴィクトル(←グアラニ〔ブラジル〕/期限付き移籍)とルーカス・バルセロス(←大邱FC〔韓国〕/完全移籍)を含めた“ブラジル人トリオ”は総額105万ユーロ(約1.7億円)の市場価値を誇っている。
今季の徳島は、良くも悪くもブラジルからやって来た3選手の出来が命運を左右しそうだ。昨季大ピンチに陥ったチームを救った増田監督の手腕にも期待したい。