佐野と遠藤航の「パワーポジション」の違い
【動画 マインツvsバイエルン・ミュンヘン】
参照元:YouTube
一般的に『パワーポジション』と呼ばれる、重心を落とした状態での構えの姿勢は、動き出しの速さやスムーズさはもちろん、リアクション下での反転の鋭さやコンタクトプレーの強さにも繋がってきます。
トップレベルの選手ほど力感のない自然体の構えをしますが、どれくらいの角度で関節を曲げたら理想的、という明確な定義があるわけではなく、それぞれの身体的な特徴を踏まえて、状況に応じて動きやすい姿勢を探索して作りあげているのが一般的です。
佐野と同じくデュエルで抜群の強さを誇る遠藤航は、どちらかと言えば腰高の状態で上半身を前傾させる欧米の選手に多いタイプの構えをします。対して、佐野は上半身とすねが並行に近くなるように下半身を曲げて、スッと重心を低くする構えが特徴的です。
サッカー経験者の方はイメージがつきやすいと思いますが、オートマティックに構えを低くしたからといって、必ずしも素早い動きに繋がるわけではありません。無駄に力んでしまってステップが乱れたり反転が遅れたりと、かえって後手を踏むことも多くなります。
佐野特有の構えからスムーズに動き出すためには、2つ重要なポイントがあります。