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【写真:Getty Images】
上田綺世の活躍できない原因?
オランダ・エールディビジ第21節、フェイエノールト対スパルタ・ロッテルダムの試合が現地時間8日に行われた。試合はフェイエノールトが3-0で勝利している。同クラブに所属するサッカー日本代表FW上田綺世はベンチからのスタートとなり、後半途中出場していた。オランダメディア『de Volkskrant』が報じている。
フェイエノールトは、これまでチームを牽引してきたエースストライカーのサンティアゴ・ヒメネスがセリエAのACミランに移籍していた。そのため、直近の試合は上田がストライカーのポジションで先発起用されている。しかしゴールを奪うことができず、この試合ではFWフリアン・カランサが同ポジションでスタメン出場を果たしていた。
同メディアは、「スパルタに対する勝利はフェイエノールトの問題を一時的に隠す」と題して、「フェイエノールトの抱える問題は構造的なものであり、自然に解決することはないだろう」と述べつつ、チームが抱える問題を次のように指摘している。
「構造的な問題は、チームの安定性の欠如と多くの負傷だが、両方の問題が関連している可能性もある。フェイエノールトは負傷選手の数に関して、シーズンを通して常に問題となっておりこれは監督の責任でもある。この試合では、ストライカーは上田よりもフリアン・カランサが好まれた。しかし、カランサも、多くの変更により安定性を欠いたチームの中で、スパルタに対してあまり活躍できなかった。プリスケ監督がチームの構成とプレースタイルについて常に頭を悩ませている一方で、フェイエノールトは試合の中で明確な方向性を模索している。コーチ自身も気づいていたように、選手間の連携が欠如しているのだ」
確かに、直近3試合でストライカーとして起用された上田とカランサは2人合わせてシュートを1本しか打つことができていない。同メディアは、「フェイエノールトが直面している問題はこの勝利によってほとんど隠すことはできなかった。監督の立場が引き続き問題となるだろう」と、攻撃面における構造的な問題を解決できない限り、チームを率いるブライアン・プリスケ監督の進退も問題になってくると強調している。
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