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サッカー史に残る名選手であるリオネル・メッシのように小柄なウインガーはしばしば「○○のメッシ」と喩えられてきた。しかし、その才能が完全に開花することなく、世界の舞台から姿を消した選手も少なくない。今回は「○○のメッシ」と呼ばれた“消えた才能”を紹介する。
FW:エムレ・モル(トルコ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年7月24日(27歳)
現所属:エユプスポル(トルコ)
24/25リーグ戦成績:6試合0ゴール2アシスト
「トルコのメッシ」と呼ばれていたエムレ・モルは、16年夏に975万ユーロ(約16.6億円)の移籍金でドルトムントに加入した。17年夏に行われた浦和レッズとの親善試合で2ゴールを決めるなど猛アピールするも、トップチームのレギュラーに定着することはできず、同年夏にセルタ・デ・ビーゴへと新天地を求めた。
ここからモルのキャリアは期待されていたものとは程遠いものとなる。セルタでの2年間でわずか1ゴールに留まると、19/20シーズン前半戦にレンタル移籍したガラタサライではゴールを奪えず。さらに、後半戦にレンタルで加入したオリンピアコスでは、リーグ戦に出場することすらできなかった。
それでも、21年夏に加入した母国ファティ・カラギュムリュクで1年目にキャリハイのリーグ戦5ゴールをマークするなど本領発揮。その翌年にトルコの強豪フェネルバフチェへの完全移籍を掴み取り、一時は市場価値を420万ユーロ(約6.7億円)まで高めた。
しかし、フェネルバフチェで存在感を失うと、23/24シーズン途中にレンタルという形でファティ・カラギュムリュクに復帰。ここでもリーグ戦1ゴールに留まるなど苦戦を強いられ、今季からはレンタル先をエユプスポルに移している。
これでモルのキャリアにおけるレンタル移籍の回数は通算5回に。まだ27歳とはいえ、安住の地をなかなか見つけられずにいる。