「洋太朗はすぐに欧州へ行ってしまう選手」
「洋太朗は類まれな才能を持った選手。高校を卒業して1年目でありながら、すでにサンフレッチェでレギュラーを取れる実力を持っています。この後、U-20のアジアカップに行ってしまうので、しばらくは彼のプレーが見られないのが非常に残念ですが、今日のゲームでも見せた通り、Jのトップクラスのプレーができることを証明したと思います」
ドイツで数々の才能を間近で見てきたスキッベ監督にこう言わしめるのだから、そのポテンシャルは計り知れない。広島にとっては、彼が来週開幕のAFC・U-20アジアカップ(中国)に参戦してしまうのが痛恨の極みだろう。
それでも、中島自身にとってはU-20ワールドカップ(W杯)の切符を獲得することは、今後のキャリアを考えても重要命題。すでに2023年U-17W杯(インドネシア)には出ているものの、今年のU-20W杯(チリ)で存在感を示すことができれば、2017年大会(韓国)の堂安律(フライブルク)、2019年大会(ポーランド)の菅原由勢(サウサンプトン)や中村敬斗(スタッド・ランス)のように「即海外移籍」というのも現実味を帯びてくるのだ。
アルスランも「洋太朗はすぐに欧州へ行ってしまう選手」と話していたが、着実に年代別代表でステップを踏んでから羽ばたいた方が大きな成功に近づくはず。近い将来、サッカー日本代表としてワールドカップ(W杯)に出る道も見えてきそうだ。