「チームの中心として勝利に貢献していかないと…」
中島がゲームをコントロールする役割を果たしたのは事実。神戸の元代表選手たちを敵に回しても全く物怖じしなかったところは半年間の目に見える進化ではないか。
「スタメンで出ている以上、今までのような(若手という)思われ方をしていたらダメ。チームの中心として勝利に貢献していかないといけないと思います。
昨年はリーグ後半戦から試合に絡めるようになってきましたけど、今季はシーズンの最初からタイトルに向けてしっかりやっていきたい。レギュラーをつかみ取りたいですし、昨年ゼロだった得点とアシストにもできるだけ多く絡んでいきたいと思います」
2−0で完勝した後、中島は小声で発する言葉の中に強い決意をにじませた。
今季の広島ボランチ陣を見ると、青山敏弘(現トップコーチ)から背番号「6」を引き継いだ川辺駿を筆頭に、新加入の田中(聡)と井上詩音、ボランチ兼任の満田誠、塩谷司といった多彩な人材が揃っている。その中で中島は厳しい競争を勝ち抜いていかなければいけない。
ただ、この日のパフォーマンスを見る限りでは、18歳という年齢に関係なくチームを統率できる能力が十分にあることを示したと言っていい。それは指揮官も認めている点だ。